ラボラトリーを併設するオフィス。顧客の要望を“プロの提案”で叶えていく
WORKS50
ラボラトリーを併設するオフィス。顧客の要望を“プロの提案”で叶えていく
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株式会社Rhelixaは、エピゲノム情報解析を手がけるバイオテクノロジーベンチャーだ。オフィスには、執務室や会議室といった一般的なエリアの他に、専門的な機器が並ぶラボラトリーがある。業務拡大や人員増に伴って、2022年夏に移転をした。
エントランスの社名サインには、ブラックステンレスを採用。程良い重厚感を演出する為に、石材も取り入れた。実は、コロナ禍で建材が間に合わず、代替品を手配する一幕もあったという。スケジュールには遅れも出たが、夜間作業を調整して、何とか施工を間に合わせた。「でも、最終的には当初の想定よりも良い空間に仕上がりました。迅速に対応してくださったこと、感謝しています」と、RhelixaのO氏は微笑む。
Point 01
多くのオフィスを手がけてきたからこその、空間作りのテクニック
執務室には、コロナ禍で増えたテレカンを快適にこなせる集中ブースや、社員同士が交流できるリフレッシュエリアがある。「部門間の連携が欠かせない業態なので、カウンターや窓際のソファのようにくつろげるアイテムをたくさん取り入れて、出社したくなるオフィスを目指しました。移転後は、社内の声を拾いながら備えつけのお菓子や飲み物を増やしています」(K氏)。こうした空間が生まれたことで、コミュニケーションの機会は増加。違う部署のメンバー同士が話している姿も見られるようになった。
「執務室とリフレッシュエリアは、少し雰囲気を変えたかったんです。でも、どうすればいいかがわからなかった。そうしたらグッドライフさんが『リフレッシュエリアだけ、天井を塗るのはどうですか?』と提案してくれました。言われただけではピンとこなかったけれど、天井を緑色にしたパースを見せてもらったら、雰囲気が全然違いました。『こうしたい』というふんわりした要望に、具体的な提案をしてもらえるのは本当に助かります」
什器選びは、なんとコンペが終わる前から動き出していたという。「なるべく早い段階で一度実物を見ていただくことが、その後の検討をスムーズにします。早めに候補を絞り込んでメーカーにもスタンバイしてもらえたから、納期に間に合わせることもできました」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・関東谷氏は言う。「そもそもグッドライフさんだけが『実物を見てみませんか』と言ってくれたんです。それまで、ショールームがあることすら知りませんでした」と、O氏。オフィスを快適に使う上で予算をかけるべきは執務室の椅子だ、といった選び方のアドバイスも、的を射ていたという。
Point 02
特別な対応が必要なラボラトリーは、より注意深く
また、併設のラボラトリーは電気工事や水道工事が複雑だった。「多くの電力を使う機械があることは伺っていましたが、ラボの電力が決まらないと、全体の容量も判断できません。そこで、物件下見の段階から電気業者を同行し、分電盤を確認。機器ごとの使用電力リストも頂いて、ベストな配線や工事を検討し、あとから費用がかさむことのないように詰めていきました」(関東谷氏)。
移転後も、ラボラトリーには丁寧なケアが欠かせない。通常稼働においても配電がうまくいかない場面があったり、新しく実験機器を増やせばその度にレイアウトや工事も必要になったりする。「でも、困ったときは関東谷さんにご連絡をすれば、一次対応から最終確認と報告まで、きっちりとやってくださるんです。だから心配はしていません。これからも、オフィスに動きがあるたびにご相談させていただけたら」(K氏)。
お客様の声
「最初は、コンペ形式で6社からご提案を募りました。その中で、私たち自身もまだ明確な構想がない状況からヒアリングを重ね、イメージを見事に具現化してくれたのがグッドライフだったんです。複数社にお声がけしているとわかっていながら、いつも丁寧に対応してくださったのも嬉しかったですね」と、RhelixaのK氏は振り返る。現在のオフィスは、ほぼコンペ時に提案されたままのデザインだ。