エントランスは、スリースター側から出た「西海岸風」というキーワードに沿って、光や風などを感じさせるデザインを模索。照明を足し、壁紙や床はオフホワイトを基調にまとめつつ、グリーンや木製カウンターなどを配置した。最終的なデザインは、提案したバリエーションから社員の多数決をとって決めたという。「デザインは、やっぱりプロの仕事ですね。ご提案頂いたパースに『ここの色をこう変えたい』などと注文をしてみても、シミュレーションしてみたら、元々提案された色の方が良かったりする。私たちが伝えたニュアンスを、プロに具体化してもらうのが一番いいなと感じました」(スリースターF氏)。
執務エリアで課題だった音は、吸音パネルを使った集中ブースで解決。オンラインでの商談が増えているいまや、欠かせない設備だ。完全に音が遮断できるわけではなくとも、会議や事務作業などで活躍している。「間仕切りされた会議室は2つにして、その分ファミレスのテーブル席のようなブースをいくつか入れているのもポイントです。フレキシブルに使える空間だから、利用者も多いですね」と、S氏。それぞれのブースの色はブルーグリーンやマスタードイエローを選び、空間のアクセントにもした。