入ってすぐの空間に広がるバーカウンターやカフェ風のボックス席、大小様々なミーティングスペースは、そうした願いを具現化したものだ。「在宅ワークが増えたこのご時世でも、集うことの価値は変わりません。だからこそ、オフィスに働きやすい環境を整えました。出勤して仲間と交流し、刺激を与えあうことで、その先にいるお客様にもよりよい仕事が提供できるはず。ちょっとした無駄話の中からも、クリエイティビティが生まれると感じています」(S氏)。
手前のゾーンは、フリーワークスペース。好きな場所に座り、カジュアルな打ち合わせなどもしながら自由に仕事ができる。集中したい時には集中ブースや自分のデスクを使えば、邪魔が入らない。また、PR事業部では物の搬出入が度々発生する為、入口から事業部エリアまで直通の廊下を確保している。
「トライビート様からは『抜け感を大事にしてほしい』とオーダーを頂きました。その為、各ゾーンを壁で区切るのはやめ、低いシェルフでゆるくゾーニング。それだけではのっぺりした印象になってしまうので、床の張り替えなどでメリハリを効かせました。それから、バーカウンター上の天井を抜き、スケルトンにしたのは大きなポイントですね」(グッドライフのプロジェクトマネージャー・関東谷氏)。天井については、コスト面で悩んだ。「でも、グッドライフさんが『抜け感を叶えるためにここはやったほうがいい』と、強く提案して下さったんです。その分、別の費用を工夫して、全体のコストバランスも整えてくれた。言われたことをこなすだけじゃなく、プロとして本当に良いものを作る為に力を尽くして下さったことが、本当に嬉しく感じました」(S氏)。