お客様が思い描く理想を現実のプランに落とし込む
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お客様が思い描く理想を現実のプランに落とし込む
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株式会社日本実業出版社がオフィスを移転したのは、グループ会社との業務連携がきっかけだった。グループ2社を2フロアに効率良く収めるために、室内のレイアウトにはかなりの工夫を要したという。 求められた執務エリアの構成は、デスクを向かい合わせて島を作り、ひな壇に上長が座るという昔ながらの配置。また、会議室や役員室などのスペースも確保しなければならない。そうした数ある要件をすっきり収めたいというのが、コンペで出されたオーダーだった。
「グッドライフさんに決めたのは、約2週間で複数のプランを提案してくれて、アイディア出しが一番早かったからです。なのに、早かろう悪かろうではなく、こちらの希望をしっかり汲んでくれたのがポイントでした。他社からは席数を減らすとか、休憩エリアを作るといった提案もありましたが、当社としては最初の要件を変えたくなかった為、まずは条件通りにきっちりまとめてくれるパートナー選びを最優先しました。」(日本実業出版社 担当者・K氏)。
Point 01
要望を満たすプランをとことん練り上げる
この移転を機に、会社の顔となるエントランスは工夫を施した。前のオフィスには独立した受付がなく、来客からは執務エリアが一望できる造りだったという。今回採用されたのは、老舗出版社のイメージに合う、地に足の着いたデザイン。色味はコーポレートカラーや社章バッジなどと同じ、落ち着いたえんじ色だ。社名ロゴと上品な木目をあしらい、誠実な印象に仕上げている。
ところが、エントランス以外のプランニングはそれぞれに難航した。コンパクトな空間に快適な執務エリアを作るには、細かな調整が必要になる。そこで、机のサイズはすべて統一。最も効率的にスペースが活用できる配置を、綿密に練り上げていった。フロア全体にも、オフィスが広く感じられる工夫を落とし込んでいる。たとえば、役員室と廊下の仕切りには、ガラスパネルのスライディングウォールを採用。窓からの光をフロアの中まで取り込めるうえ、部屋を締め切っても密室感が出づらい。役員が不在の時には、間仕切りを開ければオープンスペースとして有効活用できる。
「細かなリクエストが様々あった為、1つのプランにすべて盛り込むのではなく、優先順位が異なるプランを複数作りました。各案を比較検討しつつ、最も納得のいくプランを選んで頂く寸法です。また、Kさんに説明の負担がかからないよう、各案のメリットやデメリット、費用といったポイントはわかりやすくまとめた資料を作成し、役員室や応接室などはCGパースを用意して、皆さんがオフィスを具体的にイメージする為の手助けになったと思います」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・馬場氏。
Point 02
プロの段取りで、現場をスムーズに
納期が短く、すぐにも取りかかる必要があった為、細かいプランは詰め切れないまま、決定した区画から順次着工。各種申請などの下準備は工事のGOが出る前にほぼ整えていたという。
「こちらの作業は、馬場さんに指示された書類を集めるだけ。様々な業者さんを取り纏めたり、現場で細かなチェックをする機会を設けてもらったり、とても助かりました。後から聞けば、ビルの仲介業者さんともきっちり連携を取ってくれていたとのこと。私たち素人にはわからない部分も、丁寧に段取りしてくれていたのを感じました」(K氏)。
要望をただ形にしていくだけでなく、全体がスムーズに進むよう道を整えるのもグッドライフの役割。クライアントからは見えないところにも、理想のオフィスを生み出す心配りが利いている。