ゼロから共に作り上げていく
ゼロから共に作り上げていく
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外苑前駅徒歩1分にある南青山ブライトスクエア。3階でエレベーターを降りると、爽やかなアロマの香りが出迎えてくれる。バリューコマース株式会社の新しいオフィスだ。 昨年大きく事業を拡大した会社は、サービス、従業員数ともに急成長。今後予想されるさらなる拡大を見据えたオフィス移転はすばやく決まり、社内でプロジェクトメンバーが選出された。従業員の声を最大限に反映する為、様々なアンケートも実施したという。
グッドライフの役割は、社員たちが描いた理想を具現化することだった。「 はじめに、新オフィスに求める最低条件やWebサイトやコーポレートカラーから見た弊社イメージに基づき、提案して頂きたいと伝えました。プロではない私たちに、ゼロから生み出すことはできません。デザインもレイアウトも、一旦ドラフトを作ってもらってから、社内で調整していきました」と、バリューコマースの担当者・O氏。おおまかな希望やイメージを受け取り、実現する為のデザインや仕組みを、グッドライフが考える。そうした様々な案を比較検討しながら、少しずつ理想に近づけていくのが、今回の移転プロジェクトだった。
Point 01
いくつもの選択肢を持って、ベストな着地点を探す
まず、会社の顔となるエントランスには、いくつかのキーワードがあった。今後の成長や革新性、お客様の課題解決への熱意や信頼感……。グッドライフは、ガラス張りの通路が続く斬新なレイアウトや、コーポレートカラーのソファーなどを取り入れたプランで、その要望に応えていく。執務エリアとの兼ね合いや人の導線などにも、もちろん配慮した。
その他のオーダーは、ちょっとした打ち合わせにも使えるオープンスペースや業務上必要となるセキュリティールームなど。全体のレイアウトも含めて、何度も図面を出し、微調整を重ねた。最も時間がかかったのは、大会議室だ。
「開放感を出したくて、ガラスの間仕切りを希望しました。だけど、スペースを有効活用できるスライディングウォールも捨てがたく……どちらの条件も満たす製品がなかなか見つからず、最終的にはセミオーダーに落ち着きました。グッドライフさんとしても前例のない注文に、きちんと落としどころを見つけてもらった。こだわった分良いものが出来たと思っています」(O氏)。
Point 02
お客様の熱意にとことん向き合い、応えていく
細部まで突き詰めたプランのFIXには時間がかかり、工事のスケジュールはタイトだった。見積や現場の調整といったタスクを迅速につぶしていきながらも、グッドライフはクライアントに寄り添う。関係業者との打ち合わせでは、専門用語を噛み砕き、価格の相場や最近のトレンドなどを交えて、工事の内容を分かりやすく通訳した。
グッドライフのプロジェクトマネージャーは「オフィスへのこれだけのこだわりに応えられたのは、お客様が熱意を持ってこの移転計画に当たってくださっているからこそ。私たちは、全力の様々なご提案で、ご希望にお応えしていくだけです」と言う。その姿勢は、クライアントにも確かに伝わっていた。バリューコマースの担当者・H氏が振り返る。
「リアクションも早く、こちらの期待以上の資料を用意してくれたり、社内向け説明会も引き受けてくれたり……一見解決策が皆無な難題に対しても、『何とかします』と方法を探してくれました。幾度となく、難局を共に乗り越えてきたので、移転プロジェクトが終わる頃には、会社の枠組みを超え、まるで戦友のような心持ちがしていました」。わずかな期間の中で、こうした関係を築けたことは、両者にとって、移転プロジェクトを通して大きな財産になった。