Design Taste -
Natural

CASE STUDY
No.8

3つのブランドが共存する 機能性の高いオフィス

Client -

ヒロタ株式会社

130坪/東京都港区/プロジェクト期間:2016年10月~2017年4月

ヒロタ株式会社は、洋服の企画・製造・販売を手がける総合アパレルメーカーだ。小売部門を立ち上げたのが、12年ほど前。拠点を2つに分け、それぞれに拡張を繰り返しながら、運営を続けていた。しかし、同じリテールの機能が分散してしまうため、業務の効率が悪い。社員同士のコミュニケーションも取りづらく、事業が拡大するとともに改善の必要に迫られた。そこで、2つの拠点を統合するための移転を果たしたのが、2017年4月のことだ。 ヒロタにはブランドが3種類ある。小売部門の機能をすべてまとめるには、1拠点に3ブランド分のショールームや倉庫、商談スペース、執務エリアが必要だ。「事務所を引っ越すことなどめったにないため、私たちは素人同然。さまざまな事例を踏まえて、アパレルの小売事業本部にベストな提案をいただけるということで、グッドライフに決めました」(ヒロタ株式会社の移転担当者・S氏)。 エントランスを入って、左手にすぐ見えるのがショールーム。大きな部屋をラックで区切り、3ブランドの製品が美しく並んでいる。

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オフィス移転

アパレルならではの要件を、丁寧に盛り込んでいく

同様の機能を持ってはいるものの、ブランドごとに空間を区切らなくてはならないのが、本事務所の特徴だ。たとえば、執務エリアの島もブランドごと。不公平がないように、日当たりやスペースの大きさにも細心の注意を払って、分配した。窓が近くて明るい場所には、各ブランドのデザイナーの机を置いている。また、サンプルなどの資料が多いのもアパレルメーカーならでは。時期によって量の増減が激しいため、可動式のラックを置いて解決を図った。

その奥には、ブランド共通の倉庫室が続く。「大部屋ですが、入り口は各ブランドに1つずつ設置しています。中はハンガーラックで空間を仕切り、どのブランドも平等に使いやすく仕上げているんです」(プロジェクトマネージャー・馬場氏)。

アパレルは、一人でできることが限られているという。だから、自分のデスクで働く以外の時間が長い。打ち合わせや複数での作業も多いため、出入りがしやすいよう、導線にも工夫している。もともとのオフィスは出入り口が4カ所あったが、すべてを活かすとその周辺を有効に活用できない。入り口を2カ所に減らすことで、人の流れを効率化しつつ、デッドスペースをなくした。「つぶすところと活かすところの判断がつかないので、プロの視点でアドバイスをしてくれたのが助かりました。わかりやすい図面を作ってもらえて、目で見てしっかりとイメージできたのもよかったですね」と、S氏は振り返る。

既存設備を活かしながら、唯一無二の空間に

レイアウトを組むときは、ビルの既存設備を活かすことがベースになる。思うままに壁を立てていくと、照明や空調がうまく機能しないこともあるからだ。ビル側と消防に承認をとりながら、ベストな図面を作り上げていく。しかし、各ブランドの要望などはコンセンサスをとるのも難しく、レイアウトの決断までには時間を要した。「何十回も図面の変更をお願いしましたが、その都度イヤな顔ひとつせず対応してくれました」と、S氏。最終的には、必要な要素をしっかりと盛り込んだ、機能的なオフィスが完成した。

オフィスには、その事業の特色があらわれる。多くの施工をこなし、さまざまな課題を解決する引き出しを持っていればこそ、どの会社にも最適なプランが提案できるのだ。(取材協力:菅原さくら 撮影協力:㈱アマナ)

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