デジタル作画とアナログ作画が混在するスタジオポノックにとって、執務エリアは細やかな工夫を必要とする。「デジタルで描く人は、天井の照明や外の光が液晶タブレットに映り込むと、作業に支障が出ます。でも、アナログで描く人は天井の照明と自然光で絵の具の色をチェックしたい為、部屋を暗くしてしまうわけにもいきません。そこで、デジタルチームとアナログチームのエリアを分割。蛍光管が画面に写り込まないよう、特注の照明カバーも付けてもらいました」(渡邊氏)。また、クリエイターは作業に集中出来るように、デスク周りにやや高めのパーテーションを設置。しかし、制作進行や広報は連携がしやすいよう、パーテーションでは空間を区切らない。一人ひとりのスペースをしっかり確保しつつ、仕事内容に合わせてベストな環境を整えているのだ。
また、リフレッシュエリアの充実も欠かせない。「執務エリアと少し雰囲気を変える為、釣り棚を入れて抜け感のある空間を作りました。高い家具を置かず、視界を遮らないようにしたのもポイントです。スタジオポノック様の作るアニメーションのテイストに合わせ、ヨーロッパのパン屋さんをイメージしたカウンターやペンダントライトも入れました」(グッドライフ・菅原氏)。