
オフィスのエントランスは、訪れる人々を迎えるだけでなく、企業ブランディングを体現する重要な場所です。企業の価値観や雰囲気を映し出し、印象を形づくる役割を担っています。オフィスの中でもデザインや内装の自由度が高く、多くの企業がこだわりを持ってつくり込むエリアでもあります。
ゆえに、「どんなデザインがふさわしいのか」迷いが生まれやすいポイントでもありますよね。
この記事ではエントランスの役割、デザインのポイント、施工事例20選を紹介しています。オフィス移転やリニューアルを検討される中で、採用につながる魅力的なエントランスづくりのヒントを見つけていただけるよう、お手伝いさせていただきます。
1.オフィスエントランスの役割

オフィスのエントランスは、訪れる人が最初に触れる“企業の顔”です。単に受付を設けるスペースではなく、企業の価値観や姿勢を視覚的に伝える重要なブランディング要素として機能します。色づかい、素材、レイアウト、その一つひとつが企業らしさを映し出し、来訪者に与える印象を大きく左右します。また、エントランスは採用シーンでも大きな役割を持ちます。求職者が企業文化を感じ取り、ここで働きたいと思えるかどうかを左右する“採用につながる空間”でもあります。だからこそ、エントランスをどうデザインするかは企業にとって戦略的な意思決定です。本記事では、そんなエントランスづくりのヒントとなる最新デザイン15選をご紹介します。
2.オフィスエントランス業種別デザイン例
1)IT企業のオフィスエントランス
■株式会社トライビート|東京都港区|170坪|約50~100名|Webシステムの開発や映像の企画制作などを行う会社
こちらの事例は、東京都港区にオフィス移転した株式会社トライビートのプロジェクトで、エントランスから執務空間まで統一感のあるデザインが魅力です。訪れた瞬間に感じられる“抜け感”とシンプルで研ぎ澄まされた雰囲気は、企業のクリエイティビティを象徴しています。入口付近は余計な装飾を抑えつつ、ブランドの空気感を自然に伝えるデザインとなっており、来訪者に好印象を与える設計です。また、オフィス全体のレイアウトも、部署間のコミュニケーションを促し、社員の創造性を高める工夫が散りばめられています。本事例は、企業の個性を活かしつつ機能性とデザイン性を両立した、おしゃれで洗練されたオフィス空間の好例です。
■株式会社CINC|東京都港区|360坪|約100~200名|Web関係のコンサルティングとインターネットメディア「Marketing Native」の運営を行う会社
こちらのオフィス事例は、ウェブ系企業として成長を続ける株式会社CINCの本社移転プロジェクトです。エントランスから一歩入ると、大きなロゴサインや斜めラインのデザインが目を引き、企業らしさを直感的に表現する空間となっています。社名に込めたブランドアイデンティティを内装に落とし込み、統一感のあるトーンでまとめることで、企業ブランディングを強く印象づける入口設計が実現されています。訪問者に洗練された印象を与えるだけでなく、働く社員にとっても心地よい導入部となっており、動線や素材の選び方にも配慮が行き届いています。こうしたデザインは、オフィス全体の魅力を高め、採用につながるポジティブな第一印象を生むおしゃれなエントランス空間の好例です。
■タウンライフ株式会社|東京都新宿区|391坪|約100~200名|住宅ポータルサイト「town life家づくり」等の運営や広告制作などを行う会社
こちらの事例は、東京都新宿区の新宿オペラシティタワーに移転したタウンライフ株式会社のオフィスデザインです。エントランスを含むロビー空間は、自然光と眺望を最大限に活かした開放的な設計が印象的で、木目のルーバーや飾り棚がブランドの温かみと洗練性を表現しています。社名ロゴに誘われて足を踏み入れた瞬間から、企業の価値観やクリエイティブさが伝わる空間構成となっており、企業ブランディングを直感的に印象づける入口デザインです。自然光を計算したライティングも来訪者の体験をさらに引き立て、社員にとっても心地よい導入部になっています。こうしたおしゃれで機能的なエントランス空間は、訪れる人に強い印象を残し、採用につながる魅力的なオフィスの好例と言えるでしょう。
■株式会社ログラス|東京都港区|700坪|約100~200名|経営管理クラウド「Loglass」シリーズの開発や提供を行う会社
こちらのオフィス事例は、急成長を続けるスタートアップ企業・株式会社ログラスの本社移転プロジェクトで、空間全体のメリハリあるデザインが特徴です。エントランスは、シンプルながら先進性と洗練された印象を与える素材使いで、企業ロゴや空間のトーンに統一感を持たせています。モルタル調の壁面や木目のアクセントが訪問者に強い印象を残し、企業ブランディングを視覚的に伝える役割を果たします。また、入口から奥へと続く動線は、イベントスペースやオープンなコミュニケーションエリアへとつながる設計で、社員同士や来訪者との自然な交流を促す空間づくりがなされています。こうしたデザインは、訪れる人に快適な体験を提供すると同時に、オフィスとしての魅力を高め、採用につながる印象的なエントランス空間の好例です。
■株式会社Finatextホールディングス|東京都千代田区|312坪|約200~300名|株やFXなどの投資に関するスマートフォンアプリの開発を行う会社
こちらの事例は、東京都千代田区に移転・刷新した株式会社Finatextホールディングスのオフィスデザインプロジェクトです。急成長中の企業として社員同士のコミュニケーションと快適性を重視し、入口からつながる空間全体に“集い・働き・つながる”雰囲気が感じられる設計が施されています。エントランスはすっきりとした壁面にグリーンをあしらい、企業ロゴの可動式サインを採用することで、ブランドの柔軟性と開放感を印象づける空間となっています。入口から中へ進むと、オープンスペースを中心にガラスパーテーションや自然光が活かされ、来訪者だけでなく社員にも心地よい環境をつくり出します。企業ブランディングを伝えるおしゃれなエントランスであり、訪れる人にポジティブな印象を与える好例です。
■株式会社エクストリーム|東京都豊島区|ゲーム・スマホアプリ業界へのクリエイターおよびエンジニアの派遣やシステムの受託開発を手掛ける会社
こちらのオフィス事例は、東京都豊島区の株式会社エクストリーム増床移転プロジェクトで、エントランスから企業らしさを印象づける空間設計が魅力です。入り口にはウォールナットとグリーンを基調としたアメリカンカジュアルなデザインと、大きなロゴサインを配置し、遊び心あるネオンサインがブランドの個性を視覚的に伝える入口空間となっています。こうした工夫は、訪問者に強い印象を与えるだけでなく、企業としての雰囲気や価値観を体現し、企業ブランディングとしての効果を高める役割を果たしています。また、快適なコミュニケーションスペースへとつながる動線設計は、社員にとっても居心地が良く、採用につながる魅力的なオフィス体験を生み出す好例です。
2)不動産仲介業のオフィスエントランス
■株式会社スリースター|東京都港区|73坪|約30~50名|賃貸オフィス物件を中心に不動産の仲介事業を行う会社
こちらのオフィス事例は、エントランスを起点に企業の世界観と働き方を丁寧に伝える空間設計が特徴です。来訪者を迎えるエントランスは、素材や色味を抑えたシンプルな構成としながらも、ロゴやディテールの見せ方に工夫を凝らし、企業ブランディングをさりげなく印象づけるデザインに仕上げられています。視線の抜けや動線計画にも配慮されており、空間に足を踏み入れた瞬間から、落ち着きと信頼感を感じられるのもポイントです。また、執務エリアへと自然につながるレイアウトは、社員にとっても心地よく、働く環境への好印象につながります。こうしたエントランスづくりは、来客対応だけでなく、採用につながる企業イメージ形成にも寄与する、おしゃれで戦略的な事例と言えるでしょう。
■株式会社Jey|東京都千代田区|127坪|約30~50名|不動産賃貸管理、売買仲介、不動産に関するコンサルティング業務、損害保険及び少額短期保険の代理並びに生命保険の募集に関する業務を行う会社
こちらのオフィス事例は、東京都千代田区に移転した株式会社Jeyのワークプレイスデザインで、入口から企業のブランドカラーであるグリーンを効果的に取り入れ、企業ブランディングを視覚的に伝えるエントランス空間となっています。エレベーターを降りた瞬間から視界に飛び込むシンボルサインは、企業のアイデンティティを直感的に印象づけ、訪問者にポジティブな第一印象を与えます。可変式の社名サインなど細かな工夫により将来の変化にも柔軟に対応でき、企業の成長性も表現されています。入口から奥へと続く動線は開放感があり、訪れる人と社員双方に快適で心地よい体験を提供します。このように、ブランドの“らしさ”を丁寧に演出したエントランスデザインは、採用につながる魅力的なオフィス空間の好例です。
3)法律事務所のオフィスエントランス
■弁護士法人朝日中央綜合法律事務所|大阪府大阪市|300坪|約100名|綜合法律事務所
こちらの事例は、大阪市にある弁護士法人朝日中央綜合法律事務所のオフィス移転プロジェクトで、格式と安心感を両立させた重厚で上品な空間デザインが印象的です。エントランスをはじめとしたオフィス全体には、ウォールナット調の木目を基調としたクラシックな素材が用いられ、第一印象で信頼感と落ち着きを自然に伝える空間設計となっています。温かみのあるベージュのタイルカーペットや照明の選定は、来訪者だけでなく社員にも快適さと安心感を提供します。本事例は、企業ブランディングとしての上質さを押し出しつつ、訪問者や求職者に好印象を与えるエントランスデザインの好例です。
■弁護士法人アクロピース|東京都北区赤羽|75坪|約30~40名|弁護士事務所
こちらのオフィス事例は、東京都北区赤羽に移転した弁護士法人アクロピースのワークプレイスデザインです。エントランスから続く空間は、落ち着いた照明や木のぬくもりを感じるインテリアを採用し、来訪者にリラックス感と安心感を与える工夫がされています。入り口から会議室への動線もスムーズに設計されており、訪れる人が自然と居心地の良さを感じられる空間構成になっています。また執務スペースには“見せない収納”を取り入れ、書類の多さを感じさせないスマートな設計も魅力です。こうしたおもてなしのデザインは、企業ブランディングとしての落ち着きと信頼感を伝え、訪問者や働く社員にポジティブな印象を残すおしゃれなエントランス空間の好例です。
4)その他メーカー・商品開発・卸業等のオフィスエントランス
■株式会社Jackery Japan|東京都港区|118坪|約10~30名|ポータブル電源などのアウトドア製品の販売を行う会社
こちらのオフィス事例は、アウトドア向けポータブル電源などを展開する 株式会社 Jackery Japan の新オフィスで、ショールーム併設型の空間設計が特徴です。エントランスは企業カラーの黒×オレンジを基調とし、正面に光るサインを設置することで、訪問者を洗練されたブランドイメージで迎える空間となっています。展示スペースや導線にも配慮され、製品の活用シーンが直感的に伝わるショールームへと自然につながる設計です。企業ブランディングを視覚的に伝える入口デザインは来訪者に強い印象を残し、信頼感の醸成にも貢献します。また、訪問者だけでなく社員にとっても魅力的な空間構成は、採用につながるポジティブな印象づくりの好例として注目されます。
■株式会社ハイファイフーズ|東京都中央区|225坪|約70名|海外や国内の食肉生産者と直接取引を行い、食肉や畜産加工品の輸入および卸売を行う会社
こちらのオフィス事例は、東京都中央区に移転した株式会社ハイファイフーズのワークプレイスデザインです。エントランスは企業の価値観を象徴する空間として設計されており、落ち着いた素材感と品のある配色を採用することで、世界と直結する食材のトレードカンパニーとしての姿勢を視覚的に伝えています。入口から続く廊下には造作棚を設け、ブックシェルフとしての機能性と立体的な空間演出を両立。歩くたびに変化を感じられる動線が来訪者の体験を豊かにします。また、クラシックなカフェやバーのようなリフレッシュエリアは、社員の憩いの場としても機能し、訪問者・社員双方の居心地の良さを高めています。企業ブランディングとしての印象強化や、採用につながる心地よいエントランス空間の好例です。
■株式会社タカギコネクト|東京都港区|350坪|約120名|制御機器や電子部品などの卸売を行う会社
こちらのオフィス事例は、東京都港区に移転した株式会社タカギコネクトのワークプレイスデザインで、エントランスから企業の個性を力強く伝える空間設計が特徴です。入口には社名を象徴する大きなツリーが配置され、訪れる人に企業の存在感とメッセージを直感的に印象づける工夫が施されています。これは単なる装飾ではなく、企業のビジョン「IoT Connecting Solutions」を体現する象徴的なデザインです。オフィス内にはグリーンを取り入れ、自然の心地よさを感じられる環境とし、訪問者や社員にとって快適で印象的な体験を生み出す設計となっています。こうしたデザインは、企業ブランディングを強化しながら、採用やビジネスの機会にもつながるおしゃれで戦略的なエントランス空間の好例です。
■某ヘルスケアソリューション|300坪|約150~170名|企業や健康保険組合の「健康経営」「コラボヘルス」の推進をサポートする様々なサービスを提供する会社
こちらはエントランスを含む空間全体が企業の価値観を視覚的に伝える洗練されたデザインに仕上がっています。木目の温かみと落ち着いた色合いを活かした設えは、来訪者に安心感と信頼感を与えるとともに、企業ブランディングとしての質の高さを印象づけます。入口から奥へ進むと統一感のある什器と快適な動線が整えられ、訪れる人に好印象を残す空間設計が感じられます。また、働きやすさを追求したレイアウトは社員の集中力や創造性を引き出し、採用につながる魅力的なオフィスづくりにも寄与しています。こうした上質で機能的なエントランスは、訪問者や求職者にポジティブな第一印象を与える好例です。
■株式会社TGパワー|東京都渋谷区|41坪|約10~30名|再生可能エネルギーの開発や販売および電力の小売を行う会社
こちらのURLは、再生可能エネルギー関連企業 株式会社TGパワー のオフィス移転事例で、自然光と開放感を活かした空間設計が特徴のプロジェクトです。エントランス周辺はオフィス全体の印象を左右する重要な部分であり、明るい自然光がたっぷりと降り注ぐ設計は訪れる人に清々しく前向きな印象を与えます。フェイクグリーンやネオンサインなどの遊び心ある演出も取り入れ、来訪者にとって印象に残るおしゃれな入口空間となっています。同時に、自由なコミュニケーションや協働を促すオープンスペースへと自然につながる動線が設計されており、企業ブランディングと働き方の両面で価値を高める空間です。こうしたデザインは、訪問者や求職者にポジティブな体験を提供し、採用につながる魅力的なエントランスの好例と言えるでしょう。
3.まとめ
本記事では、業種や企業規模ごとに異なる「おしゃれなオフィスエントランス」の最新デザイン事例15選をご紹介しました。
エントランスは企業ブランディングを体現する“企業の顔”であり、来訪者への第一印象だけでなく、採用力やエンゲージメント向上にも大きく影響します。近年は、ブランドアイデンティティの可視化、ウェルビーイング、サステナブルデザイン、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を意識した空間づくりがトレンドです。自社らしさと機能性を両立したエントランス設計は、企業価値を高める重要な投資と言えるでしょう。
オフィス移転やリニューアルを検討する際のヒントとして、ぜひご参考になれば幸いです。