フロアの端に配置された会議室は、壁をガラスにすることで、窓からの自然光を存分に取り入れた。可動式の間仕切りを採用したため、セミナーや懇親会のために広く使ったり、面談やちょっとした会議のために小さく区切ったりと、使い勝手もいい。
「執務室の窓からは既存のブラインドを撤去。透け感のあるロールスクリーンを設置して、とことん眺望と自然光にこだわっています。また、窓際に広く動線を取っていることで、社内を歩くだけでも眺望が楽しめるんです」と、菅原氏は話す。窓際にソファーや小さなテーブルを置いたことで、業務の合間に景色を眺め、リフレッシュしている社員の姿も見られるようになった。「グッドライフさんが日光の入り方まで計算してレイアウトを組んでくださったので、直射日光がまぶしい……なんてトラブルもありません」(S氏)。
もうひとつ、新オフィスが背負っていた使命は社内のコミュニケーション促進だ。部署を横断した交流が生まれるように、島やデスクを分断することはやめた。部署ごとにざっくりとエリアを指定しつつも、8~12人が座れる長いデスクを配置することで、日々の会話を促している。「こちらの想定以上に、社員たちがさまざまなスペースを使って会話している印象です。前オフィスよりぐっと広くなっているものの、動線がすっきりしているからか、距離を感じさせないのもいいですね」(S氏)。