Jeyがあるフロアでエレベーターを降りると、グリーンと鍵のサインが目に飛び込んでくる。「正面にある防火扉の印象を薄めるため、シートや社名サインをうまく取り入れました。子会社や屋号が増えていく可能性を踏まえ、社名はマグネットのブロックでフレキシブルに調整できるようにしたのもポイントです」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・関東谷氏。この地に根差して事業を営んでいく意気込みを示すため、千代田区周辺の地図もあしらった。会議室に続く壁にはガラスを多く使い、解放感を演出。奥へ進んでいくにつれ、細くなる通路もポイントだ。執務エリアを広く確保しつつ、ヌケ感を出すための工夫だという。
執務エリアは、イベント開催や今後の増員にも対応しやすいようキャスター付きの什器を導入。ソファー席やファミレス席にくわえ、デスクワークが多い社員のために腰に優しい椅子を揃え、その日の作業や気分に合わせて選べる環境を作った。部署ごとに空間を区切っていないのは、ワンチーム感を醸成するためだ。空間の中でひときわ存在感を放つのは、窓際のハイカウンター。執務エリアにも何かシンボルになるものをと、オリジナルで作った。「年に数回、社内のイベントで寿司職人を招くと聞いたんです。だから、寿司カウンターがあったら面白いな、と。もちろん日ごろは仕事に使えるので無駄がないし、愛されるエリアになると思いました」(関東谷氏)。