執務室には、コロナ禍で増えたテレカンを快適にこなせる集中ブースや、社員同士が交流できるリフレッシュエリアがある。「部門間の連携が欠かせない業態なので、カウンターや窓際のソファのようにくつろげるアイテムをたくさん取り入れて、出社したくなるオフィスを目指しました。移転後は、社内の声を拾いながら備えつけのお菓子や飲み物を増やしています」(K氏)。こうした空間が生まれたことで、コミュニケーションの機会は増加。違う部署のメンバー同士が話している姿も見られるようになった。
「執務室とリフレッシュエリアは、少し雰囲気を変えたかったんです。でも、どうすればいいかがわからなかった。そうしたらグッドライフさんが『リフレッシュエリアだけ、天井を塗るのはどうですか?』と提案してくれました。言われただけではピンとこなかったけれど、天井を緑色にしたパースを見せてもらったら、雰囲気が全然違いました。『こうしたい』というふんわりした要望に、具体的な提案をしてもらえるのは本当に助かります」
什器選びは、なんとコンペが終わる前から動き出していたという。「なるべく早い段階で一度実物を見ていただくことが、その後の検討をスムーズにします。早めに候補を絞り込んでメーカーにもスタンバイしてもらえたから、納期に間に合わせることもできました」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・関東谷氏は言う。「そもそもグッドライフさんだけが『実物を見てみませんか』と言ってくれたんです。それまで、ショールームがあることすら知りませんでした」と、O氏。オフィスを快適に使う上で予算をかけるべきは執務室の椅子だ、といった選び方のアドバイスも、的を射ていたという。