デザインの他にこだわったのは、やはりレイアウト。必要な個室の数や部署が多い為、ゾーニングは緻密に考える必要があった。細かな調整を務めた識学ご担当者のH 氏は、こう振り返る。「エントランス近くには経営推進部の島、こちらには倉庫とパントリー、などと条件をざっくり箇条書きして、レイアウトをお願いしました。必要な要素を洗い出す為のExcel シートも頂けたおかげで、スムーズに作業を進められたと思います」。
執務エリアは、今後の拡張性も考えてフリーアドレス制に移行。「フロア全体を見渡し、業務効率・各部屋ごとの連携がスムーズにとれる位置に、オーソドックスな長方形の形で執務エリアを確保しました。長方形の空間が、一番効率的に席数を増やせるからです。現状のデスクは110名分ですが、リフレッシュエリアや複合機の位置なども工夫すれば、最大170 名が座れるまでに拡張できると思います」(グッドライフのプロジェクトマネージャー・菅原氏)。
フロア面積は前オフィスの2.5 倍なのに、増やしたキャビネットの数はわずか3 個のみ。代わりにパーソナルロッカーを導入して、社員個人の紙資料を削減させつつ、働きやすさを向上した。全国のお客さまとWeb 会議を行う為の専用ブースも、新たに3つ設けている。「私たちの要望をきちんとかみ砕いた上で『既製品の個室ブースを購入すると予算はこの位』『自分たちで防音の個室を作ればこうなる』などと、柔軟に提案してくれました」と、I 氏は満足げに語った。