出来上がったエントランスは、ホテルのようにラグジュアリーな空間だ。ぱきっと鮮やかなコーポレートカラーをきれいに発色できるよう、正面の柱には二度塗りを施した。
会議室は8部屋。そのうち3部屋の壁は可動式のため、大きな会議やセレモニーがあるときは繋げて100名収容の大部屋にできる。「会議室不足が解消したのはもちろん、本国からの社員が訪れてセレモニーなどをするときには、大部屋が便利に使えました」と、N氏。日ごろは会議が多いため、部屋の防音を効かせ、あちこちにホワイトボードタイプの壁を取り入れているのも業務を円滑に進めるための工夫だ。「以前の会議室は花鳥風月をテーマにしていたため、その日本的でやわらかい雰囲気を踏襲するべく、和紙の照明や曲線的な家具を入れた部屋をつくっているのもポイントです」と、國井氏は言う。

執務室は、席やフォンブースの数を最大限に増やすため、できるかぎり無駄を排除した構成に仕上げた。「島配置にした執務エリア、ソファ席、リフレッシュエリアをゆるくゾーニングし、メリハリをつけて働けるような空間にしています」(國井氏)。中央には、ショールーム的な役割を果たすITラボがあるのも特徴的だ。旧オフィスではサイドテーブルやロッカーの上にいつもモノが放置され、散らかった印象だった。そこで、新オフィスのロッカーやカウンターの上には、植栽や小さな鉢植えを配置。自然とモノが置けなくなるうえ、見栄えもよくなる一石二鳥のアイディアだ。

リフレッシュエリアはゆったりと過ごせるように、広めの動線を取り、ホーム家具を多くしつらえた。とくにこだわったのは、新設したキッチンだ。ウォーターサーバーやコーヒーメーカーを直接水道につないでいるため、面倒な水の補給作業が不要だという。「当社のポリシーのひとつである『コラボレーション』を体現し、仕事の合間にくつろいでコミュニケーションできる空間が実現しました」と、N氏は満足げな表情を見せる。







