居抜き物件から変身。風通しがよく、整理・収納の行き届いたオフィス
WORKS51
居抜き物件から変身。風通しがよく、整理・収納の行き届いたオフィス
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ニューブレイン株式会社の新オフィスは、とある居抜き物件だった。エントランスにはそのまま会議室に使えるような個室がいくつかあり、デザイン性も充分。入口に近いそのエリアをまるごと活かしつつ、奥のスペースを執務エリアに整えていくことにした。
「まずは、一番奥の窓から差し込む自然光を、執務室全体に取り入れることを考えました。パーテーションやキャビネットは低めにし、棚は細いフレームを選んで、風通しのよさを演出。また、空間に統一感を持たせる為、執務エリアで使うキャビネットは同じメーカーの同じ木目を選んでいます。入口エリアのスタイリッシュな雰囲気とも、しっかり馴染みました」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・菅原氏は振り返る。個人デスクの他に作業用のハイカウンターも設置され、腰痛のある人や立ち話として軽くミーティングをしたい人にも、よく活用されている。見た目だけでなく、きちんと働きやすい空間ができたと好評だ。
Point 01
整理・収納に悩むオフィスの作業動線を、パースでイメージ
人員増加によって手狭になった前オフィスでは、収納にまつわる問題も発生していた。不要な在庫が抱え込まれ、整理も行き届いていない為に、業務に支障をきたすこともあったという。「たとえば、製品ひとつを配送するにも、クリアファイルや梱包材、伝票などが一か所にまとまっていない為に、あちこち動き回らなくてはいけない。備品のありかも、一部の人間だけが把握している状況でした。移転に際して、収納問題はぜひ改善したいと考えていたんです」(ニューブレインの移転プロジェクト担当者・K氏)。
そこで新オフィスでは、備品を1つのキャビネットにまとめる「サプライドッグ」を導入。個人が備品を持たずに共有することで、補充のタイミングもわかりやすくなり、余計な在庫を持つことも減った。今では、新しく入ってきたスタッフに整理整頓を褒められることもあるほどだ。「複合機の近くに資材とコピー用紙をまとめ、ここで印刷したものを隣のカウンターに運び、製本や配送手配をする……といった作業もスムーズになりました。最初にそのレイアウトを提案された時はあまりピンときていなかったのですが、パースを見たら、仕事の動線がはっきりイメージできましたね」(K氏)。
執務エリアには、4つの役員室とリフレッシュエリアがつながっている。役員室は各人の希望に沿って内装をカスタマイズ。中には、海外ドラマの「SUIT」をモチーフにした部屋もある。それから、様々な場所にモニターやホワイトボードが設置されているのもポイントだ。カジュアルな打ち合わせやオンラインのプレゼンなどにも、手軽に対応できる。「居抜きの会議室にはHDMI出力の配線がなく、床もコンクリートだった為、壁や天井の裏に線を通す必要がありました。ただ、実際に使ってみると通信が不安定になることもあるようで……現在、新しい機器を追加するなどして様子を見ているところです」(菅原氏)。移転後、快適に働けるようアフターケアしていくことも、グッドライフの大切な役割だ。
Point 02
顧客の立場に寄り添ったアドバイスと進行フォロー
内装や什器にこだわるあまり、コストが膨らんでしまった時もあったが、メリハリをつけて見積りを整理した。「パースから大きく逸脱しない範囲でコストカットをしたかったのですが、一人では判断が難しい部分もありました。菅原さんが『ここは譲らないほうがいい/ここは削っても見栄えに影響しない』といったアドバイスをしてくれたおかげで、バランスよくジャッジできたと思います」と、K氏。
また、プロジェクト全体を通した細かなフォローにも助けられたという。「こちらが新たなリクエストや変更をお伝えする度に、パースや見積り、什器リストといった様々な書面を素早くアップデートしてくれたんです。打ち合わせに毎回すごい量の紙をお持ちいただくのが申し訳なかったのですが(笑)、とても見やすくて有難かったですね。誠実な会社なんだなと感じました」。
移転後は、従業員が会社で働く時間や来客の機会がぐっと増えた。出社したくなる、居心地よく働けるオフィスが実現した何よりの証拠だろう。
お客様の声
「初めに移転を考えた時は、外の風が吸えるようなオフィスにしたいという声があったんです。
でも、決めた物件ははめ殺しの窓で、外の風は通らない。
それでも爽やかな空気が感じられるような空間に仕上がったのは、グッドライフさんの手腕ですね」(K氏)