全体のトーンはそのままに「最新の働き方」に寄り添う【2020年移転オフィス/レイアウト変更】
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全体のトーンはそのままに「最新の働き方」に寄り添う【2020年移転オフィス/レイアウト変更】
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オンラインとオフラインの働き方を両立できる、ハイブリッドなオフィス――それが、2020年の移転時に株式会社hapeが目指した空間だった。 コミュニケーションを促進できるミーティングスペースやリフレッシュエリアを確保する一方で、お客様とのリモート面談や資料作成に集中できる個室ブースも用意。その日の仕事内容に応じて使い分けられるオフィスは、hapeの事業を支えてきた。
「あれから4年ほどが経ち、お客様との面談はオンラインがさらに増え、全体の9割を占めるようになりました。結果としてリモートワークを選ぶ社員も多くなり、いまはチームごとに出社日とリモートワーク日を設定することで、コミュニケーションと作業効率を両立しています」(株式会社hape・K氏)。
ただし、変化したのは業務形態だけではない。この数年でスタッフが2倍以上に増加したことで、オフィスは一気に手狭になった。そうなるとやはり、また個室ブースと執務席が足りない。他のメンバーの会話の声が面談の邪魔になってしまう場面もあり、集中できるスペースの追加はとくに急務だった。「前回移転の際にお願いしたグッドライフさんなら、こちらの細かな要望を汲み取りつつ、プランや詳細はおまかせできる安心感がありました」と、K氏は今回もグッドライフを選んだ理由を語った。
Point 01
色味の統一や什器の角度調整など、細やかな工夫を
今回追加した個室ブースは、イナバのBiz Break。カラフルなシートを貼りつけた扉面が印象的だ。もともとのブースは真っ白のデザインだが、hapeらしさを前面に出せるよう、エントランスにあしらった鮮やかな球体と同じ4色を取り入れた。執務スペースのデスクや配線カバーともトーンを合わせ、明るくポップな個性を表現している。
また、個室ブースを追加するため、もともと壁際にあったハイカウンターをガラスの間仕切りに沿わせて移動。「ガラス面で足元が見えると気になる方もいらっしゃると思うので、すりガラスで目隠しを入れています。半個室の吸音ブースも、周りのレイアウト変更に合わせて向きを180°変え、他の人の声が入りづらい角度に調整しました」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・國井氏は言う。「色味の調整や使いやすくするための細かな工夫は、プロならではの観点ですね。僕らではなかなか気づかない部分を先回りしてご提案いただき、とても助かりました」(K氏)。
今回は集中時の利便性アップをメインにすえたプロジェクトだが、コミュニケーションを大切にするハイブリッド性ももちろん兼ね備えている。「前回は2段高さをつけてエリアを区切ったリフレッシュスペースは、今回のレイアウト変更でも健在です。個室ブースを入れやすいように床の高さだけはなくしましたが、くつろげるキャンプギアはそのまま。壁際にあったハイカウンターを中央テーブル近くに動かしたことも、全体のコミュニケーションをうまく促せていると聞いています」(國井氏)。
Point 02
今後の拡張にもすばやく対応できる仕様
前回ふんだんに取り入れたグリーンは、今回もできるかぎり流用。スペースの関係上すべて残すわけにはいかなかったが、新たなプランターボックスを導入することで、空間のアクセントとして生まれ変わった。
「個室ブースの追加は本当に多くの希望が上がっていたため、今回のレイアウト変更でみなとても喜んでいます。行き場がなくて廊下を歩きながら電話している……といった風景も見られなくなりました。いまの一日の平均出社人数は30人ほどですが、執務席は60人まで対応できるようになったため、しばらくは余裕がありそうです」と、K氏。
もちろん、今後の拡張を見越した対応も万全だ。執務エリアを区切るタイルカーペットは広めに貼っているため、さらに席を増やしたいときにもすぐさま調整が可能。個室ブースは正面以外にもカラーシートを施工しているため、向きを変えても問題ない。働き方が抱える課題をリアルタイムで解決しつつ、未来に寄り添う。オフィスが日々使い続けるものである以上、グッドライフの仕事も絶え間なく続いていくのだ。