アイテックは、医業経営コンサルティングのグローバルカンパニーだ。数々の病院で、増改築や再整備を手がけてきた実績がある。その為、オフィス全体のレイアウトは、アイテック自ら叩き台を制作した。「会議室を4つに分け、広めの応接室を作りつつ、社長室も確保。執務エリアはフリーアドレスに……などと要望を詰め込んで、図面を作りました。そうやって場所の使い方や什器の配置を考えることはできるけれど、壁をどう立てるか、扉はどうするか、といった空間づくりの細かい部分は、グッドライフさんのノウハウに助けられましたね」(T 氏)。実際、アイテックが希望したレイアウトを叶えるためには、空調の分岐や増設が必要だった。「せっかく練り上げてくださったお客様のご要望なので、なるべくその通りにできるよう、現場調査や工事を重ねていきました。部屋や席の配置は、ほぼ頂いた図面のまま。でも、もっと使いやすくなるように動線を考えたり、広く見えるようガラスで仕切ったりして、20 回くらいは修正図面を出したと思います」と、グッドライフのプロジェクトマネージャーは微笑む。
エントランスと同様、お客様も使う会議室は壁紙や床材にこだわった。間仕切りにはスチールのパーテーションを使うのが一般的な中、一部の壁を造作にしたのだ。「造作の壁はパーテーションのように継ぎ目がないため、クロスがきれいに貼れて、見栄えがよくなります。音も聞こえにくくなるし、まるでホテルの一室のような仕上がり。お客様にも社員の方にも、会議にゆったり集中して頂けるはずです」(グッドライフ)。