デザインのテーマは「無機質」。既存のフローリングや木目のドアなどをすべて変え、白とコンクリート、ガラスで統一した。「明確な理想像がおありだったので、あとはどれだけそれに近づけるか。デザインラフや什器の候補など、画像とイメージでズレがないかを確認しながら、進めていきました」と、グッドライフのプロジェクトマネージャー・江藤氏。空間を広く見せられるようにガラスの間仕切りを使ったり、テレビやホワイトボードを壁掛けにして、不要な配線などを減らした。
什器にも、一切の妥協がない。「白い椅子にテーブル、シルバーのハンガーラック……すべてイメージに合うものを探してもらいました。色別の候補家具リストを作ってくれたり、予算に合わせて微妙にグレードを調整してくれたり、きめ細やかな対応なのにスピードも速い。いつも複数の提案をしてくれるから、検討しやすかったです」(I 氏)。コストをかければ、いくらでもいいものはある。けれど、お金を使うことが常に正解とは限らない。
「node 様のように急成長を続ける会社の場合、このオフィスにいるのは数年ほどだと考えられます。であれば、什器もその数年間に気持ちよく使えれば充分。最高級のものをそろえる必要はありません。そういった調整をしてコストを抑えつつ、理想に近いものを探しました」(江藤氏)。