移転先はニューオータニ ガーデンコートの1フロア。著名なビル故に、周りに引けを取らないデザインが求められていた。グッドライフは3 種類のプランを提案し、コンペを経て、受注にこぎ着ける。「ありきたりだったり、無駄なコストをかけすぎたりしている他社の提案と比べ、グッドライフの案はとても“ほどよかった” んです」と、ソシオテック研究所の担当者・M氏は言う。
ニューオータニホテルから続く共用部のイメージを保ち、木目と大理石で仕上げたエントランスは、重厚感たっぷり。落ち着いたムードを醸し出し、全てのご来客頂くお客様を、丁寧にお迎えする空間なった。複数のサンプル案を比較してもらいながら、クライアントの思い描く“理想的なエントランス” の要素を汲み取っていった結果だ。一つの什器を選ぶにも、デザインや質感などにもこだわり、メーカーのショールームをいくつも案内し、プロの目でレコメンドをした。
執務エリアはコミュニケーションの問題を改善するため、見通しの良さにこだわっている。背が高い家具のない空間は、内線をかけなくても目視で在席を確認できるほど。中央にコラボエリアを設け、経費で購入した書籍を並べる本棚も据えた。カジュアルな雰囲気のテーブルは、ミーティングや昼食などでよく活用されているという。前オフィスでは3室だった会議室は、5室に。来客が多い社長の要望で、役員室も会議室エリアに設置してある。珍しいレイアウトだが、防音にも配慮して吸音材を使ったり、カードリーダーを導入することで、セキュリティの配慮もぬかりない。