増床した1 フロアはまず、エントランスとラウンジ、会議室、ストレージに当てた。カフェのように照度を落としつつ、業務に必要な明るさを担保したいという要望は、蛍光管をすべて撤去し、可動型のスポットライトを設置することでクリアしている。「白い壁に木目のテーブルで少しでも明るい空間を演出しつつ、会議室の仕切りは防音の二重ガラスにして、窓からの自然光を取り入れています」(グッドライフ・江藤氏)。
もう1 フロアは、すべて執務室だ。特長は、一人あたりのスペースが幅約2.4m とゆったりしていること。「当社の社員は99%が外国籍で、バックグラウンドも様々なので、パーソナルスペースはとても重要。机のサイズを小さくして席数を増やす計画も踏まえつつ、現状では一人ひとりにゆったり使ってもらっています」(Bitcoin.com・T 氏)。フリーアドレス制や可動式キャビネットを採用している為、これから人数が増えても、まだしばらくはゆとりがある。
プロジェクト進行中には、電話ブースを設置したいという要望も出た。電話ボックスのようなブースを導入するのか、簡易的な仕切りで事足りるのか、その為のスペースや予算は……?検討項目は山ほどあった。「最終的には作らないことに決めたけれど、グッドライフが予算や手間、法律の懸念事項などの情報を一通り揃えてくれて、納得いくまで検討出来たことが有難かったです」と、T 氏は微笑む。