Design Taste -
Pop

CASE STUDY
No.34

スキルを身につけて長く働いてもらうために。従業員の労働環境を第一にしたオフィス

Client -

株式会社Atelier Pontdarc

157坪(100坪+57坪)/東京都杉並区/2020年10月~2022年4月

アニメーション制作会社Atelier Pontdarcを立ち上げたY氏は、働く環境づくりに強い想いを抱いていた。「まずは、従業員が快適に働ける空間を整えたいんです。アニメ業界全体の労働環境は、なかなか改善されません。企業として利益を追求する必要はあるけれど、当社では働きやすい環境の中、個々の能力を存分に発揮してほしいと思いました」――本来ならば起業するような性格ではなかったが、理想の会社を作る為に一念発起したのだという。 そんなオーダーを受け、伴走者となったのがグッドライフだ。プロジェクトマネージャーの真名子氏は「作業に集中できて、休息や周囲とのコミュニケーションも取りやすい。働く方々の安全を守る為、セキュリティーにも力を入れています。Y社長の想いを実現する最新鋭のオフィスが出来ました」と語る。 テーマカラーは、黒やグレーなどの落ち着いた色。シンプルなエントランスも、企業ロゴと黒い自動ドアが際立っている。これまでのアニメ制作会社とはひと味違うことが、視覚的にも伝わってくる空間だ。

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パーソナルスペースは通常の約2倍。集中を促す空間づくり

特にこだわったのは、制作作業を行うクリエイティブエリアだという。「絵を描く仕事をする時、周りの気配を感じると集中しづらいことがあります。誰もが自分の作業に没頭出来るよう、広いボックス席で“個室感”を出しました」(Y氏)。腰や肩に負担がかからない昇降テーブルと椅子を選んだのは、毎日長く働けるようにではなく、身体を壊さず、長期的にこの業界で活躍してもらいたいからだ。「一般的なオフィスなら、一人あたりのスペースは2.5坪程度といわれています。でも、こちらのオフィスは一人あたり約5坪。壁の厚さも通常の2倍くらいで、外の音をシャットアウトし、集中しやすい空間づくりを徹底しているんです」と、真名子氏もいう。

隣接するリフレッシュエリアは、ポップな壁や照明、什器で気分が変わり、作業の合間にゆったり休憩できる場だ。自由に食べられる軽食が並び、コーヒーメーカーの種類も多い。「会社で長く過ごす為か、デスクで仕事に関係のない動画をだらだらと眺めたり、食事をしたりしてしまうのは業界あるある。隣席の人が食べるカップ麺の香りが気になる……なんてこともザラでした。でも、心地よいリフレッシュエリアがあれば、休む時はしっかり休み、働く時は思いきり働けるはず。実際に、空間を分けたことでメリハリがつき、作業効率が上がったように感じます」と、Y氏。また、喫煙ブースがセキュリティーエリア内にあるのも珍しい。

「オフィス物件ではなく店舗物件に入居した為、水回りや空調などの工事は自由度が高かったのですが、その分施工内容はきっちりと図面に残す必要がありました。沢山の展開図や資料を作成し、細かな記録の隅々まで対応しています」(真名子氏)。

教育の為の拠点は、ユニークなエントランスで気分を上げる

本社から徒歩5分のビルには、新人が研修を受ける為の別拠点もある。「業界では、深刻な人手不足が起きています。日々の仕事に追われてしまい、教育までなかなか手が回らない為に、次世代を担う人材を逃してしまいがちです。でも、会社を興すならきちんと教育に注力したかったので、若手を育てる為の専用オフィスを設けたんです。グッドライフさんは本当に細やかな部分まで私の想いを汲んで、サポートしてくれました」(Y氏)。新人に用意されているのは、本社のクリエイターが働いているのと同クオリティの作業場所。こちらのエントランスには、Pontdarc(洞窟)を模した岩壁が目を引く。

ここはまだ、Atelier Pontdarcの一歩目だ。いつかまたオフィスを作るなら、次は天井が高い倉庫のような物件を一棟まるごと借りて、立体的な内装工事を入れたい。二歩目のアトリエにふさわしい、クリエイターの精神性が満ちた空間を作りたい。そしてまたグッドライフにお願いしたいですと、Y氏は夢を語った。

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