木製ルーバーが目を引くエントランスで、限られた空間を上質に
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事業拡大とテレワークの推進にともない、管理部と営業部で拠点を分けることにしたアイテック株式会社。管理部は総務や人事の機能を担っているため、他社員のすぐ隣ではできない作業も多い。狭い空間にパーテーションを立てて機密を守るくらいなら、拠点を分けたほうが便利だ。オフィスの使用状況が徐々に変わり、あまり使われない会議室や執務エリアが増えたことも、移転を決めるきっかけのひとつだったという。 撮影が行われたのは、来客対応もする営業部オフィス。ひとまとまりだった以前のオフィスに比べると、面積は3分の1ほど(管理部のスペースと合わせると)とコンパクトになっている。それでも前向きな移転であることがちゃんと伝わるように、エントランスのデザインには力を入れた。 「エレベーターを降りてすぐの空間は、じつはあまり奥行きのない場所。でも木製ルーバーやレンガをふんだんに使い、思いきり横長にしつらえることで、すっきりと広く見せました。よい緊張感のある、印象的なエントランスに仕上がっています。間接照明の照度は、お好みで変えることも可能です」(グッドライフのプロジェクトマネージャー・曽山氏)。木製のルーバーもめずらしいが、天井から廊下まで、これほどの面積を覆うデザインも斬新だ。床には玉砂利もあしらい、細部までこだわりを尽くした。「デザインは一発で決まりました。『これならうちの顔になる』と、満場一致で思えたんです」と、アイテック取締役執行役員のT氏も振り返る。